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不動産会社におけるコンテンツマーケティングのポイント。

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[掲載日]2018/03/15

自社の不動産サイト(ホームページ)に重きを置いた「コンテンツマーケティング」を取り入れる不動産会社が増えていることをご存じですか?
コンテンツマーケティングのメリット・デメリットを探ってみましょう。

コンテンツマーケティングとは?

マーケティングとは、新規顧客を獲得し、既存顧客を維持するための手法のことです。
そしてコンテンツマーケティングとは、Web広告やセールスに頼らずに、自社の不動産サイトやブログで集客するマーケティングの手法です。
ターゲットとなるお客様が求める情報や、価値のあるコンテンツを発信することで、信頼を獲得し成約に繋げます。

広告や、セールスなど不動産会社から一方的にアピールする方法と違い、興味のあるお客様が自分から近づいてきてくれるのが特徴です。

コンテンツマーケティングが増えてきている理由


広告やセールスでの顧客獲得が一般的だった不動産業界で、なぜコンテンツマーケティングが増えてきているのでしょうか。

インターネットが普及した今、知りたいことはインターネットを使って自分で探すことが当たり前になりました。
ネット上に溢れる消費者目線の体験談や口コミは、不安や悩みを解決してくれ、会社や商品を選ぶ決め手となっています。

さらに、スマートフォンで隙間時間に手軽に情報収集できるようになり、会社側から一方的に売り込むというスタイルが、消費者に受け入れられなくなってきています。
Web広告にしても、消費者も「これは広告だ!」とわかるようになってきたため、クリックしない人も多いのです。

不動産会社のコンテンツマーケティングのメリット

  • 広告費を抑えることができる
  • コンテンツが資産になる
  • 集客効果が高い
  • 情報の拡散が期待できる

広告費を抑えることができる

継続的に費用が発生するWeb広告と違い、少ない費用で始められるため導入しやすいのがメリットです。

自社のターゲットとなるお客様が求めているであろう情報をブログなどで発信していけばいいので、簡単に試すことができます。

コンテンツが資産になる

一度発信したコンテンツは、インターネット上に残り続けるため、その情報を欲するお客様を半永久的に呼び込んでくれます。
継続的に質の良い情報を発信することで、自社の不動産サイトの信頼度が上がっていきます。

集客効果が高い

不動産会社が利益を上げるためには、見込み客(顧客になる可能性のある人)をどれだけ集められるかがポイントです。

「この不動産サイトを見れば欲しい情報が見つかる」「この不動産会社なら安心」と認識してもらうことで、自然とサイトへの訪問も増え、見込み客が優良顧客へと成長してくれます。

魅力的な不動産サイト(ブログ)を制作できさえすれば、費用のかかる広告や強引なセールスをせずとも集客が可能です。

情報の拡散が期待できる

例えば、不動産会社だからこその地域に密着した情報などを発信することで、興味を持った人がTwitterやFacebookなどで紹介してくれる可能性もあります。
コンテンツマーケティングは、SNSとの相性が良いのも大きなメリットです。

不動産会社のコンテンツマーケティングのデメリット

  • 手間と時間がかかる
  • すぐに結果があらわれない

手間と時間がかかる

質の良いコンテンツを継続的に発信する必要があるので、運営に手間と時間がかかってしまうのがデメリットです。

お客様が、どのような情報を求めているのかを常に考える必要があります。

すぐに結果があらわれない

コンテンツマーケティングは、よくマラソンのようなものだと言われます。
すぐには結果が出ず、苦労した先にゴールが待っているからです。

手間と時間をかけて情報を発信しつづけても、アクセス数が増加し安定するまでに早くても半年はかかります。
そこから顧客を獲得できるまでには、更に期間が必要となるので、コンテンツマーケティングを諦めてしまうケースも多いといいます。

不動産会社のコンテンツマーケティングは、長期戦になることを覚悟しておきましょう。

不動産会社のコンテンツマーケティングのポイント

お客様の視点に立ったホームページ・ブログ制作

会社側として伝えたい情報が、必ずしもお客様が知りたい情報だとはかぎりません。
社員の日誌のようなブログ、自社のことばかり発信している不動産サイトでは、同業者は参考にしたり共感してくれることもあると思いますが、お客様にとっては興味を引く内容ではありません。

お客様の視点になって考え、悩みや疑問を解決してくれる情報を発信するようにしましょう。
不動産用語(業界用語)も、気にせず使ってしまいがちですが、お客様にしたらちんぷんかんぷんです。

不動産用語には解説をつけるか、なるべく専門的な言葉ではなくわかりやすい言葉で発信するのが良いと思います。
また、見映え重視の凝ったデザインにしすぎると、コンテンツの表示に時間がかかってしまい、訪問者が表示を待たずに退出してしまうので注意が必要です。

不動産サイトのコンテンツの選び方

自社の不動産サイトで「コンテンツマーケティング」を行う場合は、お客様にとって「役に立つ情報」や「悩みや疑問を解決できる記事」そして「親しまれるコンテンツ」にしなくてはなりません。

「不動産」というと、物件情報以外に何を載せたらいいんだ・・・と悩んでしまうかもしれませんが、「引っ越し」「住まい」「街」「暮らし」「ライフスタイル」「インテリア」「DIY」「こども」といったキーワードから、様々な話題が提供できると思います。

例えば、次のような情報を発信してみてはいかがでしょうか。

地域に密着した地元の情報

自分の知らない地域に引っ越すことは、とても勇気がいりますよね。
住んでみなくてはわからないローカル情報、その地域ならではの習慣や風習を発信できれば、新しい土地への不安が解消され、新生活がイメージしやすくなります。

ここに住んでみたいと思えるような魅力的な情報は、見込み客を顧客にしてくれるかもしれません。

役立つコンテンツ

引っ越し費用や、引っ越し準備、やらなくてはならない手続きなど、引っ越しには不安がつきもの。
私自身も引っ越しは何度も経験していますが、毎回確認してしまいます。

こういった引っ越しに役立つ情報が載っている不動産サイトは、親切だなと感じます。
「物件を探す時のポイント」「中古物件の選び方」「住宅ローンで注意すべきこと」など、知りたいがなかなか人には聞けないような記事もオススメです。

不動産のプロが書くこれらの記事は信憑性が高いため、不動産サイトの価値も上がるでしょう。

子どものいる家庭への情報

私のように、子どもがいる家庭にとって気になるのが「保育園」「幼稚園」「学校」「公園」「病院」の情報です。
我が家の場合は、引っ越す「市」は決まっていたのですが地域は決めておらず、決め手となったのはやはり子どもの通うことになる施設です。

幼稚園に鼓笛隊、小学校に金管バンドがあったことが決め手になり、その小学校の学区内に引っ越しました。
ちなみにこれらの活動は幼稚園のHPにも、小学校のHPにも書いておらず、不動産会社のスタッフに教えてもらってわかったことです。

今だと、保育園不足で保育園のために引っ越しを決める家庭、少しでも良い公立の小学校に通わせたいからと引っ越しを決める家庭も多いですから、このような情報も有効なのではないかと思います。

ブログの活用

不動産会社におけるコンテンツマーケティングとして、「ベランダガーデニング」「DIY」「インテリア」「ペット」「シェアハウス」といったカテゴリーのブログを運営してる不動産会社もあります。

ブログ経由で、不動産サイトへアクセスするケースも増えているようです。
まだ引っ越しを考えていないが「次に引っ越すときはガーデニングをしたいな」「DIYを楽しめる賃貸ってないかな」「次はペットを飼える物件にしようかな」と、地域にはこだわらないが、暮らし方にこだわりのある見込み客を集客できる有効な方法といえます。

スタッフの紹介やお客様の声

不動産会社への問い合わせや来店は、強引に契約させられるのではないかという不安から躊躇してしまうことがあります。

どんな人と、どのような部屋で話すことになるのか、スタッフの対応はどうなのか、少しでもいいから知っておきたいという人が大半だと思います。
しかし、不動産ホームページで、自社のスタッフがいくら「良い不動産会社です!」「良い物件を持っています!」と言ったところで結局は自画自賛と取られてしまうだけです。

やはり不安を解消し、背中を押してくれるのは、同じ消費者目線での意見である「お客様の声」「口コミ」です。
お客様の声は、積極的に収集し利用していきましょう。

ビルの2階などに店舗がある場合は、入口がわかりづらかったり、道路から店の中を伺うことができないため、店舗までの経路や店内の写真を載せるのがオススメです。
来店のイメージがわき、安心に繋がります。

顔写真を添えたスタッフ紹介は、顔写真を公開している=きちんとした会社というイメージを与えることができ、来店率が高まります。