WordPressを利用したコンテンツマーケティング。不動産サイトで使用するメリットは?
[掲載日]2018/03/23
個人のブログから、企業のホームページまで、幅広く利用されているWordPress(ワードプレス)。
世界で最も使われているソフトウェアです。
「WordPress」の人気のワケと、特徴、WordPressを導入するメリット・デメリットを探ります。
WordPress(ワードプレス)とは?
WordPressは、もともとは、簡単にブログを作成できるソフトウェアとして公開されました。
誰でも自由に改良、再配布できるソフトウェア(オープンソース)だったこともあり、どんどん進化し、今ではCMS(コンテンツ管理システム)のひとつとして、ブログだけでなく企業のサイト・ホームページなど多方面で幅広く利用されています。
簡単に言うと、WordPressは、初心者でも簡単に見映えの良いブログやホームページが作成できるソフトウエアなのです。
不動産サイトでWordPressを使用するメリット
- ブログ感覚でホームページを作成できる
- 効率的なサイト運営ができる
- デザインや機能が豊富
- 商用でも無料で使える
- SEO対策をしやすい
- わからないことやトラブルを解決しやすい
WordPressはブログ感覚でホームページを作成できる
WordPressは、簡単にブログ感覚でホームページが作成できるソフトウエアです。
ホームページを一から作成するとなると、以前なら「HTML」「CSS」を始めとする専門知識が必須でした。
しかし、WordPressは、文章や装飾を自動的にHTMLに変換する機能があるため、専門知識やスキルがない初心者でも、Wordやブログを作成するような感覚で簡単にサイトを作成することが可能です。
専門知識があり、HTMLやCSSを使用したい場合も、編集画面でHTMlを直接編集する「テキストモード」に切り替えることができます。
WordPressは効率的なサイト運営ができる
コンテンツの追加、編集、更新などは、専用の管理画面で簡単に行うことができます。
サイト全体を管理する人、コンテンツを管理する人、記事の編集のみを行う人など、それぞれの担当者に個別に権限を与える「ユーザー設定機能」があるため、効率的にサイトを運営することができますし、出先などでの更新も簡単に行えます。
WordPressはデザインや機能が豊富
WordPressには、豊富なテーマ(テンプレート)が用意されていて、好きなものを選ぶことができます。
無料で使用できるものだけでなく、有料の使い勝手が良いテーマも販売されているため、それらを利用することで見映えが良くクオリティの高いサイトを簡単に構築することができます。
コンテンツの内容はそのままに、テーマだけを簡単に切り替えるといったことも可能です。
Webデザインができる人であれば、アレンジをしたり、自分でテーマを作成することもできます。
また、WordPressには、無料の「プラグイン」も豊富にあるので、専門知識がなくても希望通りのサイトを作成することができます。
プラグインとは機能を追加するプログラムのことです。
スマートフォンのアプリのようにインストールすることで、セキュリティー対策、SNSとの連携、サイトの表示を高速化するものなど、便利な機能を使うことができます。
WordPressは商用でも無料で使える
サイトの運営に必要なサーバーのレンタルや、ドメインの取得には費用がかかりますが、WordPress自体は無料で使うことができます。
WordPressは、多くの機能が無料で使えるので、コストを抑えた運営が可能です。
無料なのに広告が入らない
無料で使えるブログなどでは、ほとんどの場合「広告」が表示されてしまいますが、WordPressは無料にも関わらず広告が表示されることはありません。
そのため、自社の不動産サイトから、同業者の不動産サイトへの移動(離脱)を防ぐことができます。
WordPressはSEO対策をしやすい
SEOとは、ユーザーがGoogle、Yahoo!などの検索エンジンで、キーワードを使って検索した時に、自社サイトが上位に表示されるようにサイト構造を調整することで、検索エンジン最適化とも呼ばれます。
検索結果の上位に表示されるほど、クリックされる回数も増え、アクセスが伸びる傾向にあるため、集客するためには欠かせない対策です。
WordPressは、SEO対策に使える「プラグイン」が多数あること、記事ごとにキーワードを設定できるなど、調整しやすいためSEOに強いといわれています。
WordPressはわからないことやトラブルを解決しやすい
WordPressは、世界で最も人気のあるソフトウェアですから、WordPressを解説したサイトや、カスタマイズのアイデアなどがインターネット上に溢れていますし、本屋に行けばWordPressに関連する書籍も数多く販売されています。
そのため、わからないことやトラブルが起きた場合、すぐに調べて解決できるケースも多いです。
不動産サイトでWordPressを使用するデメリット
- 初心者がゼロから構築する場合は難しい
- こだわったサイトを作りたい場合は専門知識が必要
- セキュリティ対策やバックアップは必須
初心者がゼロから構築する場合は難しい
WordPress(ワードプレス)を使用するには、まずサーバーと独自ドメインの取得をしなければなりません。
サーバーもどれでもいいというわけでなく、PHPとデータベース(MySQL)が使えるサーバーでなくてはなりません。
また、WordPresで作成したサイトは、複数の場所に分散したデータを、表示する時に組み合わせる仕組みを利用しているため、ページの読み込み速度が遅くなる傾向にあります。
そのため、ある程度性能の高いサーバーを借りて、表示速度を改善する必要があります。
サーバーと独自ドメインは取得後、独自ドメインにアクセスした時に、サーバーに用意したWordPressが表示されるように設定をしなければなりません。
設定画面で間違えてしまうと、サイトが表示されなくなるといったことも起こるので注意が必要です。
こだわったサイトを作りたい場合は専門知識が必要
カスタマイズなど自由度が高い点が魅力のWordPress。
カスタマイズについても、様々なサイトから情報を入手できるので、自力でもある程度は使いこなせると思います。
しかし、情報が古いままのサイトもあり、最新のWordPressのバージョンでは使えないということも起きていますし、レイアウトやデザインなど、細部までとことんこだわりたい場合は、専門知識が必要になってきます。
HTMLやCSSだけでなく、WordPress特有のPHPプログラムの知識がないと、十分なカスタマイズができないからです。慣れるまで作業に時間がかかり大変かもしれません。
便利な機能を追加するプラグインも豊富ですが、細かい設定をしないと動かないもの、日本語に非対応のもの、プラグインの組み合わせによっては動かなくなるものも存在します。
非公式のプラグインをインストールするとウイルスに感染してしまう場合もありますし、プラグインを使用しすぎると、サイトが重くなることもあるので、注意が必要です。
セキュリティ対策やバックアップは必須
WordPressでは、セキュリティ対策、機能の向上、バグの修正など更新が頻繁に行われています。
WordPressは世界中で使用されているシステムということもあり、特に不正アクセスを防ぐためのセキュリティ対策は必須です。
ホームページを安全に使うためにも、WordPressを常に更新して最新版を保つことが重要になります。
WordPressの更新自体はクリックひとつで簡単なのですが、この更新作業中にエラーが起こってしまうと、サイトが破損してしまうことも考えられます。
リスクに備え、データベースやテーマファイルの常時バックアップが必要になります。
バージョンアップしたことで、プラグインが動かなくなることもあるため、手間やコストがかかることも頭に入れておきましょう。
WordPressは不動産サイト作成にもオススメ
まるっきりの初心者が、ゼロからサイトを構築し、細部までこだわった不動産サイトを作成するとなると至難の業ですが、勉強し覚えさえすれば自由度の高さから、どんなサイトでも作ることが可能なのがWordPressです。
セキュリティ面も、全く知識のない人が運営するのは危険ですが、効率的なサイト運営ができ、SEO対策がしやすいWordPressは、不動産サイト作成にもオススメです。